0001右大臣・大ちゃん之弼 ★ 転載あかん
2020/09/30(水) 21:11:23.91ID:CAP_USER「国安法から子供を守るために、香港を捨てる覚悟を決めた」
8月初旬に小学生の長女とともに香港を離れ、ロンドンで暮らし始めたBNO旅券の保有者、ローズ・チャンさん(仮名)(54)はこう打ち明ける。
香港中心部で不動産関連の仕事をしていたチャンさんは7月1日、英政府がBNO旅券を持つ香港住民に5年間の滞在や将来的な市民権の取得を許可する新たな方針を発表したことを耳にした。だが、移住はすぐに決められなかった。
当時、国安法の施行で言論の自由が奪われる恐怖よりも、仕事を失うことや、生まれ育った香港を離れ、身寄りのいない英国で生活することが不安だった。
香港から離れることを決意したのは、施行後しばらくして、国安法が子供の生活や学習環境に悪影響を与える現実に直面したためだ。抗議デモなどの取り締まりを強める香港警察が、通学中の子供が同法に違反していないかを調べている様子を見て、チャンさんは「香港は安心して子育てができる環境ではないと悟った」と振り返る。
高校の教科書の出版社が中国政府に配慮し、2014年の雨傘運動など民主化デモに関する記述の削除を進めていることも知り、「自分の子供には歴史の真実を学ばせたい」と考えた。
ロンドンで新生活を始めたチャンさんは現在、無職だ。BNO旅券の保有者は就労が許可されるが、新型コロナウイルスの影響で仕事は見つからず、貯金を切り崩して生計を立てている。「それでも、国安法でいつ逮捕されるか分からない地獄から逃げ出せて心が楽になった。後悔は全くない」とほほ笑む。
一方で、チャンさんが心配するのは、中国政府がBNO旅券の無効化を検討していることだ。「BNO旅券で香港を出ることが今後、難しくなるかもしれない。香港にいる知り合いには一刻も早く英国に来るよう伝えている」と話す。
BNO旅券で香港を離れた民主活動家もいる。7月8日に香港から出国した民主活動家のジム・ウォンさん(29)は、違法集会参加などの容疑で香港で起訴され、同月17日に裁判所への出頭を命じられていた。
裁判所に出頭すれば、BNO旅券を没収され、香港から逃げる機会を失うかもしれない。ウォンさんは英国に向かう決断をした。
ウォンさんは、香港・九竜地区の地下鉄、太子駅構内で武装警察が昨年8月にデモ参加者らを無差別に襲撃した事件に巻き込まれ、全治約半年のけがを負った。「昨年から香港の将来を悲観しており、国安法が追い打ちをかけた」と振り返る。
英国で香港問題を訴える活動を続けつつ、仕事に就いて経済的に安定すれば、香港にいるBNO保有者の両親を呼ぶことも考えている。
英紙フィナンシャル・タイムズによると、英政府は香港から英国への移住者が今後5年間で約20万人にのぼる可能性があると予測している。
英人権団体「香港ウオッチ」のベネディクト・ロジャース最高責任者は「英政府は移住者の生活を安定させるために、仕事を探すための支援などを検討すべきだ」と強調した。
産経ニュース 2020.9.30 18:37
https://www.sankei.com/world/news/200930/wor2009300035-n1.html
https://i.imgur.com/fG65QRo.jpg
「英国海外市民(BNO)旅券」(板東和正撮影)