自民党の二階俊博幹事長は30日、産経新聞の単独インタビューに応じ、党の外交方針として「日米関係が基軸であることは間違いない。中国や他の国々とも仲良くしていく」と語った。延期されている中国の習近平国家主席の国賓来日については「反対する人もいるが、賛成する人も多くいる。国益を中心に考えるべきだ」と述べた。

 また、新型コロナウイルスの収束を見極めた上で、米国などとの議員外交を積極的に展開する考えも示した。「自民党議員を5〜10人一組にし、それぞれの国に派遣したい」と語った。

 菅義偉(すが・よしひで)政権については「上々のスタートだ。誠実で信頼のおける人間性、その点において国民の大きな支持が集まっている。長期政権になる可能性は十分にある」と期待を込めた。「党はしっかり新首相を支える」とも述べた。

 憲法改正の実現に向けては「国会の中で議論を巻き起こし、国民の了解を得ながら前に前に進めていくことが大事だ」と意欲を見せた。「大仕事なので粘り強くやっていく」とも述べ、野党側に国会審議を促す考えを示した。

 衆院解散・総選挙をめぐっては「党としては明日解散があっても大丈夫だ。常にわれわれはその準備をしている」と自信を見せた。候補者調整が必要な選挙区については「地元の都道府県連の意向を特に重視する」と強調し、「本人の努力、決意、将来性を判断して民主的に決めていきたい」と説明した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/815b65f81f964a180fc42d03919597a846d4de66
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