0001荒波φ ★
2020/10/04(日) 09:31:46.74ID:CAP_USER■韓国人が享受している自由と繁栄、どこから来たかも知らないのか
中国の習近平国家主席は4年前、韓半島へのTHAAD（高高度防衛ミサイル）配備問題を巡って韓国の朴槿恵（パク・クンへ）大統領と杭州で会談し「飲水思源（水を飲むときは根源を考える）せよ」と発言した。
杭州は1930年代初め、大韓民国臨時政府（臨政）の根拠地だった。当時中国は、尹奉吉（ユン・ボンギル）の虹口公園爆弾事件の後、日帝に追われていた臨政を物心両面で支援した。習主席はその歴史に言及したのだ。
習近平の言葉は半分だけ真実だ。中国が臨政を助けたことは間違いないが、助けてくれた主体は今の中国を打ち立てた毛沢東ではなく、蒋介石の国民党政権だった。
習近平もその事実を知らないはずはないが、THAAD配備を阻止するために歴史的事実すら牽強（けんきょう）付会し、韓国を圧迫した。
飲水思源せよという習主席の要求は「窮地に陥っていた臨政を中国が助けたのに、お前はTHAADで不意打ちするのか」という難詰だったということになる。
中国の究極的な韓半島戦略は、韓国を米国から引き離し、かつての朝鮮王朝のように中国の影響力の下に置くというものだ。韓国を取り巻く状況を見れば、不可能な目標ではないと感じるだろう。
現在の韓国の政権勢力は「中国と同盟を結んではいけない理由は何か」「韓国は同盟を選ぶことができる」というようなことを言って同調しているではないか。
9月上旬、中国の対日戦勝節に合わせて駐韓中国大使館に祝電を送った金元雄（キム・ウォンウン）光復会長も、そんな人物の一人だ。祝電に「韓国と中国は抗日・反ファシズム戦争を共に戦った同志」と記した。
同志とは、とんでもない言い方だ。徹底した反共主義者だった金九（キム・グ）の率いる臨政は、毛沢東と抗日闘争を共にしたことはない。毛沢東と抗日連合戦線を展開したのは朝鮮義勇軍で、解放後は北朝鮮に入り、6・25南侵の主力になった。
毛沢東自身も、抗日を名目に蒋介石と国共合作したときですら、日本と戦うふりをするだけだった。国民党軍が日本と血みどろの戦いを繰り広げている間、紅軍は勢力拡大に乗り出し、1万にもならなかった兵力を90万の大軍へと育て上げた。
その軍隊が蒋介石を追い出し、6・25が起こると鴨緑江を渡った。北朝鮮を助け、韓国を韓半島の地図から消すためだった。
統一部（省に相当）の李仁栄（イ・インヨン）長官も「韓米同盟は冷戦同盟」だとおとしめ、中国側に立った。両国の同盟を、せいぜいが冷戦時代の遺物という扱いをしたのだ。両国が同じ価値を指向しているという事実からは目を背けた。
米国務省は李仁栄長官の言葉に反論し、その点を指摘した。「韓米同盟は安全保障協力にとどまらない」とし、韓米両国は「自由・民主・人権・法治の価値を共有する」と強調した。この中のどれ一つとして、全体主義一党独裁国家である中国とは共有していない。
韓国の政権勢力は、どうにかして米国から離れ、中国に近づこうとしているが、志向する価値が違う国とは同盟はおろか共存すら不可能だ。今香港で起きている人権じゅうりんや民主主義の破壊という事態が、その事実を雄弁に物語る。
習近平がさせずとも、廉恥を知る人間であれば、当然のこととして飲水思源の道理を守らねばならない。
1947年、徐潤福（ソ・ユンボク）選手がボストン・マラソンに出場する旅費を工面できず気をもんでいると、米軍政庁の関係者らが乗り出して募金運動を展開した。太平洋を渡る軍用機まで手配してくれた。
徐潤福は解放後初めて太極旗を胸に付けて走り、国際大会を制覇した後、このように語った。「私の勝利は、自由な体で走る機会をくれた米国のおかげだ」。韓国人の飲水思源とはこういうものだ。
国家レベルにおいて、飲水思源は個人の倫理を超え、国の命運を左右する生存戦略になる。この国が今飲んでいる自由・民主・繁栄の水はどこから流れてきたものであり、その水を後の世代にも子々孫々飲ませようと思うのなら、どこに向けて水の道をたどるべきか。
中国は、この質問に答えを与えることができない国だ。
2020/10/04 05:36
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