韓国国内に居住する外国人がおよそ222万人となり、総人口の4.3%を占めていることが分かった。経済協力開発機構(OECD)は総人口のうち外国人や移民2世、帰化者などの割合が5%を上回った場合、多文化・多人種国家に分類しているが、韓国もその入り口に到達したことになる。

 韓国行政安全部(省に相当)は29日、韓国籍を保有しているかあるいは保有していない外国人、さらにその子供の数が221万6621人(2019年11月1日時点)と発表した。数だけだと17ある特別市・広域市や道のうち8番目に人口が多い忠清南道(218万8649人)よりも多く、大邱市(242万9940人)よりもわずかに少ないことになる。

 韓国国内に居住する外国人は2009年に110万6684人となって初めて100万人を突破し、18年に200万人を超えた。増加のペースも最近になって早まっている。18年と19年を比較すると1年でおよそ16万人(7.9%)増加し、17年と18年では10.4%増加した。韓国籍を持つ外国人は18万5728人で、外国人全体の8.4%だった。

 地域別では京畿道(72万90人)、ソウル市(46万5885人)、慶尚南道(13万4675人)の順に多く、市・郡・区別では京畿道安山市(9万2787人)、京畿道水原市(6万7073人)、京畿道華城市(6万5040人)、京畿道始興市(5万9634人)、ソウル市永登浦区(5万5524人)の順となった。総人口に占める外国人の割合は忠清北道陰城郡(15.0%)、ソウル市永登浦区(14.1%)、ソウル市衿川区と京畿道抱川市(13.2%)、京畿道安山市(13.0%)の順となった。

 国別では中国出身者が42.6%(75万7037人)で最も多く、続いてベトナム(11.1%)、タイ(10.2%)、米国(4.4%)の順だった。

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