フィリピン中部の北サマール州サンホセで26日、違法に実施されている闘鶏を摘発していた地元警察署長が、鶏の脚に装着された小型ナイフに太ももを切られて大量に出血し、間もなく死亡した。警察が29日、明らかにした。

 フィリピンでは鶏同士を戦わせて賭けをする闘鶏の人気が高いが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため現在は禁止されている。鶏は相手を攻撃するため脚に長さ5センチ前後のナイフを取り付けており、人間がけがをすることはあるが、死亡に至るのは珍しい。

 警察によると、クリスチャン・ボロック署長(38)は違法闘鶏の情報を得て、部下らと現場に急行。鶏を押収中にナイフが左太ももの動脈を切った。搬送先の病院で死亡が確認された。警察は容疑者3人を逮捕、鶏7羽と賭け金550ペソ(約1200円)を押収した。(共同)

産経ニュース 2020.10.29 21:46
https://www.sankei.com/world/news/201029/wor2010290029-n1.html

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フィリピン中部バコロドで開かれた闘鶏=2018年3月(共同)