韓国の大学教授たちが選ぶ今年の世相を表す四字熟語に「※我是他非」が決まった。教授新聞が20日、発表した。我是他非は「自分は正しく、他人は間違っている」との意味で、新造語だ。「自分にやさしく、他人に厳しい」という姿勢により、政治・社会全般で不毛な消耗戦が続いた現実を皮肉ったと言える。
(※我是他非=イシタビ)

(こら)
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▲ 教授たちは今年の世相を表す四字熟語で、対立する政界を批判した

教授たちは新型コロナウイルス禍のような危機の中で、政治・社会の問題解決に役立たない「我是他非」の姿勢だけが目立ったと指摘した。とりわけ政界を批判する声が多かった。嶺南大の崔在穆(チェ・ジェモク)教授は「今年は特に政界で、与野党が真っ二つに分かれ、事あるごとにお互いを攻撃し、よくない結果に対しては人のせいにする状況が続いた。政治的理念で分かれた消耗的な争いは、協力的で希望ある言行で治癒されるべき」と強調した。

今年の四字熟語は、教授新聞が今月7〜14日に大学教授906人を対象に行ったアンケート調査で選ばれた。「我是他非」が32.4%で最も多く、次いで「厚顔無恥」(21.8%)、「隔靴掻痒(そうよう)」(16.7%)の順だった。新型コロナの状況の厳しさを表した「畳畳山中」(12.7%)は4番目に挙げられた。