流浪汉手画假钞买面 暖心老板照收达7年不揭穿
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2020.12.22 13:16
https://japan.techinsight.jp/2020/12/masumi12211100.html

このほど中国から、手描きで作った偽札を持ってやって来るホームレス男性に何も言わず麺をそのまま売り続ける店主の話題が届いた。店主はホームレス男性を非難することもなく「彼の絵は素晴らしい」と称賛している。『東方網馬來西亞東方日報』『WORLD OF BUZZ』などが伝えた。

中国・浙江省温州市で今月8日に撮影された動画がシェアされ、多くの中国ネチズンに感動を与えている。動画は屋台で麺を販売している若い夫婦が撮影したもののようだが、夫婦のもとには麺を買うために通い続ける常連客がいた。

その常連客はホームレスの男性で、動画では彼が麺を購入するために店主にお札を渡す様子が捉えられている。しかしそのお札は、白い紙にカラーペンで手描きした偽札だった。彩りは綺麗だが、誰が見ても偽物と気づくこのお札を、店主は何も言わずに受け取り3食分の麺をホームレス男性に手渡した。

動画の中で店主は、ホームレス男性の手描きのお札を手にして笑みを浮かべている。店主によると、このやり取りがすでに7年も続いているという。また店は過去2回ほど引っ越ししたそうだが、それでもホームレス男性は探しあててまた通って来るそうだ。

そんなホームレス男性にも多少の良心の呵責があったのか、時には本物のお札を持って2元(約30円)で麺を買っていくこともあるという。このホームレス男性について、店主は次のように語っている。

「彼の背景は知らないけど、こんなに絵の才能があるなんて、きっと過去に色々な人生を歩んできたに違いありません。彼がお金を払おうが払わなかろうが、全く問題にしていません。ただ彼に食べ物をあげたいと思っているだけです。」

この心優しい店主を知った人たちからは、次のような声があがった。

「良い行いをすると良いことが返って来るんだよね。」
「屋台の店主も奥さんも本当にいい人だね。彼らの商売がもっとうまくいくことを願うよ。」
「7年も人助けをするなんて容易なことではないよ。私たちの何人が彼と同じことができるだろうか。」

ちなみに中国では今年6月、人口13億9273万人のうち6億人が月収1000元(約1万5000円)程度であることが公表された。貧困層のほとんどが都会へと出稼ぎに出るが、中には仕事がうまくいかず、故郷へ帰ることもできずそのままホームレスになる人も多いようだ。今回の店主が手を差し伸べたホームレス男性も、同じような境遇だったのかもしれない。