http://www.chosunonline.com/site/data/img_dir/2020/12/25/2020122580004_0.jpg

韓国では廃プラスチックがリサイクルにつながらず、ゴミの山になっているが、その一方ではリサイクル業者が海外から廃プラスチックを輸入するという現象が起こっている。

海外の廃プラスチック輸入が増えているのは、加工後に繊維・包装容器などにリサイクルするためだ。

ある繊維メーカー関係者は「一部のアパレルブランドでは環境にやさしいイメージ作りのためリサイクル繊維の納品を要求するが、韓国の廃プラスチックは質が落ちるので、清潔できちんと分別されている日本の廃プラスチックなどを輸入するしかない」と話す。

廃プラスチックの中でも、リサイクル繊維を主に作る廃ペットボトル(PET=ポリエチレンテレフタラート)は昨年の輸入量が10万1900トンで、このうち日本からのものが5万5800トンと半分を超える。

今年の輸入量(5万8200トン)の中でも40%程度が日本からのもの(2万2900トン)だ。

環境部が8日に明らかにしたところによると、今年1月から10月までの廃プラスチック(PET、PP、PS、PE)総輸入量は6万8700トンに達する。

2017年は3万9300トンだったが、中国が廃プラスチック輸入禁止を宣言した2018年は輸入が増えて11万8000トンと急増、昨年は14万3688トンになった。

今年も年末までに10万トン近く輸入される見通しだ。

政府は、海外からの廃プラスチック輸入急増を阻むため、今年6月、廃ペットボトルなど4つの主な廃プラスチック品目を輸入禁止対象に指定した。

環境部関係者は「輸入業者は1年単位で契約をしているが、6月以降は新規輸入申請を受け付けておらず、来年ごろ効果が現れるだろう」と話している。


2020/12/27 05:31/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/12/25/2020122580004.html