韓国政府が18日間イラン革命防衛隊に抑留されている韓国船舶と船員問題を早急に解決することができると期待し、イラン政府の合理的判断を求めた。

韓国外交部当局者は21日、記者団に会い、「イランが要求する医薬品と新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)に関する診断キットなどは近いうちに解決できる課題と確認しており、近日中に結実があると見ている」と述べた。

また、「船員と船舶の問題が早急に解決される状況になると見て、代表団がイランに行って交わした会話をイラン政府が深く検討していると思う」とし「持続的にイラン側と協議したものであり、米国に新政府が発足したため、かなり期待感を持っている」と述べた。

この当局者はまた、「船舶と船員の抑留問題とイランの資金の凍結問題が絡んだり連携してはならないというのが前提だが、状況的、時期的に同じ時空間で行われるため、1つを先に解決しなければならない」と述べた。

また「凍結資金はある程度時間が必要なのは事実だが、米国政府の協議する意志がいつになく高い」とし「船舶と船員問題は早急に解決できる問題と判断し、イラン政府の合理的判断を私たちと共にすることを期待する」と強調した。

特にこの当局者は「イラン中央銀行の総裁は、私たちの解決の意志が弱いと批判しているがそうではない」とし「与えられた環境が、私たちの意志が弱いからというよりは米国の制裁という構造的な要因から成るものだ。最終的には韓米間の協議事項」と述べた。

現在、イラン側は米国の制裁で韓国IBK企業銀行とウリィ銀行に凍結されている原油輸出代金の70億ドル(約7240億円)の凍結解除を繰り返し要求している。


中央日報日本語版 2021.01.21 16:39
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