2021.1.26 14:59ライフからだ

 【北京=三塚聖平】中国全土で帰省客があふれる春節(旧正月)の大型連休が2月11日に始まるのを前に、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため当局が帰省の自粛を求めている。自粛した人にデジタル人民元や商品券を配るなど、あの手この手で帰省ラッシュを抑えようとしている。

 中国メディアによると、広東省深●(=土へんに川)(しんせん)の一部では春節に帰省せず市内に残る住民らを対象に、抽選で1人当たり200元(約3200円)のデジタル人民元を「紅包(お年玉)」として配布する。総額2千万元(約3億2千万円)を配るといい、2月1〜9日に指定店舗での支払いに使用できる。

 世界最大級の卸売市場があり「100円ショップの故郷」と呼ばれる浙江省義烏(ぎう)では、春節に残る人に500元(約8千円)の商品券を配る。同時に駐車場無料化や観光地の無料開放なども打ち出す。

 冬場に入って新型コロナの再流行に直面しており、各地の当局は人の移動に神経をとがらせている。

https://www.sankei.com/smp/life/news/210126/lif2101260025-s1.html