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▲ 世宗(セヂョン)大学校のパク・ユハ教授が自身のFacebookに投稿した記事。
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『帝国の慰安婦』の著者である世宗(セヂョン)大学校のパク・ユハ教授が、『日本軍慰安婦は売春婦』と主張した米国ハーバード大学のマーク・ラムザイヤー教授を擁護する記事を書き、波紋が広がるものと見られる。

パク教授は去る2日、自身のFacebookに、「(ラムザイヤー)教授の論文をまだ読んでいないので正確なことは言えない」としながらも、「報道を見ただけだが、この教授の主張は歴史的ディテールでは、それほど間違っていないかもしれない」と発言した。

パク教授はその根拠として、中国の武漢に位置していた慰安所に当時、日本軍が慰安婦の魂を慰めるための碑を建てたという点を挙げた。

パク教授は、「供養碑は、言わば魂のために建てられた碑」と言いながら、「日本軍が慰安婦をなぜ慰めたのだろうか。もちろん強制連行して強制労働をさせた奴隷を慰めてはならないという法律はない。しかしこの供養碑は、慰安婦と軍の関係が一方的に抑圧される存在だけはなかったという事実を意味する」と主張した。パク教授は、日本軍が爆撃で死亡した朝鮮人慰安婦を収集したという話があるとも付け加えた。

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▲ 世宗大学校のパク・ユハ教授

パク教授は、「慰労を受けたからといって、被害者ではないという話になるわけではない」と言いながらも、「徴用や徴兵のように(慰安婦が)動員されたのは事実だが、男性の被害者に比べて女性の被害者は “法” という強制枠の外で動員された」とし、自発的な支援を示唆した。

続けて、「そのような意味から、売春婦と性奴隷論説ともに問題がある」とし、「30年以上も両方の極端な主張に振り回されてきたが、もうその対立を止揚する時がきた。“性奴隷” 説を流布・拡散・定着させてきた学者はおそらく困惑を招き、再び非難と糾弾に乗り出すと思うが、米国の学者までこの争いに加わるようにしたのは、まさに彼ら自身ということを考えなければならない」と指摘した。

パク教授はこの過程で、日本の『三菱重工業』を戦犯企業と見るのは難しいと強弁した。彼は、「無条件で妄言とか、さらには戦犯企業の教授とかいう話ではないと見られる」とし、「三菱を戦犯企業というのも問題だが、企業の研究費が歴史や政治的な目的で与えられるケースはほとんどない」とも述べた。

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世宗大学校の保坂祐二教授

世宗大学校の保坂祐二教授はこのような主張について、「日本文化に対する無知から始まった結論と見られる」と反論した。保坂教授は8日、KUKIニュースとの電話で、「慰霊碑を建てたという写真だけで、慰安婦が性奴隷ではなかったという結論を下すのは思考が浅い」と指摘した。

保坂教授は、「日本には冤罪で死んだは魂を慰めなければ、生きた者に害を及ぼすという固有の信仰、『御霊信仰』がある。ほぼ全ての日本人の心中にある宗教ではない宗教」と言いながら、「相手に反人道的犯罪を起こして良心の呵責を感じる場合、魂の復讐が怖くて反省の意味で慰霊碑を建てるケースが非常に多い。代表例として豊臣秀吉は壬辰倭乱(文禄・慶長の役)の時、戦利品として朝鮮軍人の耳と鼻を切って本国に送って “耳塚” を作ったが、その前にも供養塔を建てた」と説明した。

保坂教授は、「三菱を戦犯企業と見るのは難しいというのは、パク教授の意見に過ぎない」とし、「戦争当時の行為について、三菱が十分な謝罪をしていないという事実を思い出すべきだ」と強調した。

三菱は第二次世界大戦当時、強制労働に動員した米国と中国には謝罪と補償を約束したが、これに韓国人被害者は除外れた。また、被害者に賠償セヨという韓国大法院(最高裁)の判決を2年以上無視している。

さらに保坂教授は、「ラムザイヤー教授が作成した論文に対し、徹底的に分析している。反論する内容を近々発表する予定だ」とも付け加えた。

ソース:KUKIニュース(韓国語)
http://www.kukinews.com/newsView/kuk202102080164

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