【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は4日、自身や家族を冒とくするビラを散布した30代の男性に対する告訴を取り下げるよう指示した。青瓦台(大統領府)の朴ギョン美(パク・ギョンミ)報道官が会見で明らかにした。

 主権者である国民から委任され国家を運営する大統領として、侮辱的な表現に耐えるのも必要という指摘を受け入れたという。

 朴氏は「文大統領は本人や家族に対する口にするのもはばかられるような表現についても国民の表現の自由を尊重するという立場で容認してきた」と強調。だが、今回のビラ散布は日本の極右系週刊誌の表現を引用するなどしたため、「国の格や国民の名誉、南北関係など国の未来に及ぼす弊害を考慮して対応した」と説明した。

 該当のビラには「北朝鮮の犬、韓国大統領・文在寅」などと書かれた日本の雑誌が印刷されていたという。

 朴氏は「今後、明白な虚偽事実を流布して政府の信頼を意図的に損なう行為や、外交問題に飛火する可能性のある事案については少なくとも事実関係を正すという趣旨で慎重に判断して決める」と述べた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2c9be1d5f37d6a9defa61aebda2441f50125478c
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