(台北中央社)台湾の大手紙「蘋果日報」(リンゴ日報、アップルデイリー)が17日、紙面発行最後の日を迎えた。1面には大きく「また会いましょう」と書かれた。今後は電子版に完全移行する。

香港の同名紙として創刊されたが、近年は広告収入減などで赤字が続いていた。創刊した黎智英(ジミー・ライ)氏は香港国家安全維持法(国安法)違反の罪で起訴されており、親中派から圧力を受けたことも運営母体の経営悪化を招いた。台湾版の紙面発行停止は14日に発表された。

17日の最後の紙面では台湾で発行を始めた2003年から18年の間に掲載された重大ニュースを振り返った。創刊号で取り上げられたのは、重症急性呼吸器症候群(SARS)の犠牲になった看護師だった。過去の最高発行部数は71万部。

(葉冠吟/編集:楊千慧)

中央社フォーカス台湾 2021/05/17 18:40
https://japan.cna.com.tw/news/asoc/202105170007.aspx

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1面に「また会いましょう」 台湾版リンゴ日報、最後の紙面