5/26(水) 11:30配信
東スポWeb

何となく距離が…。左から文大統領、バイデン大統領(ロイター)

 韓国の文在寅大統領は先日、米ホワイトハウスで開かれたバイデン米大統領らとの21日(日本時間22日)の会談について「結果はこの上なく良かった。期待以上だった」とツイッターに投稿した。しかし、専門家は「文大統領の訪米は失敗というよりも赤っ恥に終わった」と指摘している。

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 韓国紙ハンギョレ(日本語電子版)は25日、同会談で史上初めて台湾問題に言及したことで中国の反発を心配する声が出ているとして、「韓国政府は、米日首脳の共同声明とは違い『中国を露骨に名指ししなかった』点を強調している」との記事をアップしている。

 また、中央日報も先日、「韓国4大グループ、バイデン大統領の圧迫に394億ドル投資…サムスン電子は170億ドル約束」とのタイトルの記事を出している。

 韓国メディアでは、米韓首脳会談は中国を怒らせた上、米国にカネを取られるといった論調だ。韓国事情に詳しい文筆人の但馬オサムはこう語る。
「サムスンら韓国企業の巨額の投資をアメリカへの手土産にしたものの、肝心の米製ワクチンの提供は韓国軍55万人分にとどまりました。これは韓国軍をコロナから防衛するというよりも、彼らと接触が予想される在韓米軍を守るためです。米朝首脳会談のセッティングやおなじみ反日告げ口外交≠熾@でわらわれた格好です」

 そして、もっとも重要なのは、共同声明で台湾に触れたことだ。

「これは完全にアメリカに対中政策で踏み絵を踏まされたことを意味します。逆に言えば、中国の逆鱗に触れるということです」と但馬氏。

 そのため韓国政府は「日米首脳会談の声明では中国を名指しで非難したが、韓米の声明では台湾海峡の安定という言及にとどまった。中国もこの配慮を理解してくれるはず」などと火消しにやっきとなっている。だから、前述のハンギョレの報道があったわけだ。

 但馬氏は「そんな甘い中国様ではないでしょう。韓国は中国に経済を、アメリカに安全保障を依存しています。まさに股裂き状態。おそらく、これから中国の無慈悲な経済報復が待っていることでしょう。大国に挟まれ、常に事大と裏切りを繰り返してきた、あの国の宿命なのでしょう。亡国寸前のところ、いつも日本が救ってきましたが、もはや日本も完全にさじを投げた状態。というより、日本が甘やかしてきたことで、彼らの自立の芽を摘んでしまったという見方もできるのですが」と話している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d19b3a77137dfbd14d53c7829f9ec99e247aabd1