【北京=比嘉清太】中国外務省の汪文斌(ワンウェンビン)副報道局長は5月31日の定例記者会見で、日本政府が新型コロナウイルスワクチンを台湾に供与することを検討していることについて、「ワクチン支援を政治的利益を得ようとたくらむ手段とすべきではない」と述べ、日本をけん制した。ワクチン供与を通じて日台の連携が強まることに警戒感を示した。

 中国は自国製ワクチンの提供を台湾側に申し出ている。汪氏は「日本は自国分も十分に確保できていない。日本政府の供与検討について、(台湾などの)メディアや民衆は疑問を持っている」と主張した。

讀賣新聞 2021/05/31 19:42
https://www.yomiuri.co.jp/world/20210531-OYT1T50171/