http://news.searchina.net/id/1700293?page=1

 中国のポータルサイト・網易に27日、米国にとってはロシアや欧州よりも、同盟国である日本が最も脅威になる可能性を秘めているとする記事が掲載された。

 記事は、米国との関係がこじれているロシアについて、旧ソ連から続く強大な軍事力を有する一方で深刻な経済問題も抱えており、軍備を売却することによって経済的な損失を補填する状況になっていると紹介。また、世界で最も広い国土を持っているもののその大部分は凍土であり開発が不可能であること、豊富な鉱物資源も開発に地理的な問題で開発にコストがかかりすぎるために収益が出ないことを挙げ、経済を発展させる大きな動力に欠けているとし、経済の爆発的な発展が実現しない限りロシアは政治的にも軍事的にも米国に大きな脅威を与えることができないと論じた。

 次に、欧州についてはロシアよりも米国にとっては怖い存在であるとした。その理由として、米国が多くの設備や軍備を生産する上で部品調達を欧州にかなり依存している点を挙げ、もし欧州が米国への供給を停止すれば米国は自前での軍備製造が難しくなると解説。米国と欧州は見かけ上は良好であるものの、実際はそこまで仲が良いわけではなく、欧州は「臥薪嘗胆」の思いさえ抱いているのだとしている。
 
 そして、ロシア、欧州よりもさらに米国にとって怖い存在になる可能性があるのが、米国の「弟」と称される同盟国に日本であると主張。戦後の日本は軍隊を持つことが認められず、専守防衛を目的とした装備は薄弱なように見えるものの、実際のところ「軍事的な発展を続けている」とし、米国の支持のもとで集団自衛権の解禁、「専守防衛のためだけとは思えないほど巨額の防衛予算確保」、各種装備の充実といった動きを見せていると論じた。

 その上で「米国の庇護のもとで軍備を大々的に発展させている日本がもし米国との間で仲違いを起こせば、米国は背後から日本に一太刀浴びせられる可能性が高くなる。米国による日本支援はトラを養うようなものであり、日本に再び軍国主義の台頭が見られた場合には、米国にとって最大の脅威になる可能性があるのだ」と伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)