https://www.zakzak.co.jp/soc/news/210630/pol2106300003-n1.html

 中国共産党創建100周年となる7月1日を控え、元自民党総裁である河野洋平元衆院議長(84)と、立憲民主党の小沢一郎衆院議員(79)が祝意を寄せたと、中国国営通信の新華社などが報じた。一方、日本政府としては特別な対応をしない方針を示した。中国の人権弾圧や軍事的覇権拡大が問題視されるなか、日本国民はどう受け止めるのか。

 中国共産党新聞網は26日、河野氏が「中国共産党が社会主義体制の確立と改善において中国国民を団結させ、主導し、目覚ましい成果を上げた(原文は中国語、日本語訳)」などとメッセージを送ったことを伝えた。

 新華社によると、小沢氏は「(中国共産党は)創建以来、幾重もの困難を克服し、中国を大きな政治的、経済的影響力を持つ国に成長させた」と評価したという。小沢氏は李克強首相と親交を結ぶなど、自民党時代から中国共産党とのパイプを築いてきた経緯がある。

 小沢氏事務所は産経新聞の取材に、「依頼され、礼儀として送った。中国は国際社会で影響力が増しており『大国にふさわしい責任を果たしてほしい』というのが主旨だ」と述べた。

 これに対し、加藤勝信官房長官は29日の記者会見で、日本政府として特別な対応をしない方針を示した。「一般論として、他国の政党に関し、政府として対応を取るというのは特段予定していない」と述べた。