【ソウル時事】韓国統一省報道官は2日の記者会見で、7月27日に南北通信線が復旧した後、北朝鮮にオンライン協議システムの構築を提案したことを明らかにした。

 7月29日に通知文を送付した。報道官は「新型コロナウイルスの状況でも安全、気軽に南北間対話を行えるシステムを整える必要性を提起した」と説明。まだ北朝鮮の回答はないが「応じて来次第、映像装備の互換性のチェック、通信網の連結、運用テストなどを迅速に行う予定」と述べた。北朝鮮もオンライン会議を実施しており、統一省は、北朝鮮が同意さえすれば技術的に大きな問題はないとみている。

 一方、報道官は、北朝鮮の金与正朝鮮労働党副部長が、米韓両軍が8月の実施を検討している合同軍事演習の中止を求めたことについて「統一省は米韓訓練がいかなる場合でも朝鮮半島の軍事的緊張を醸成する契機になってはならないという立場で、賢明、柔軟に対処するよう努力していく」と語り、延期などが望ましいとの考えを示唆した。

時事ドットコム 2021年08月02日15時21分
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