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 中国の好感度は世界的に低迷しているようだ。ピュー・リサーチセンターが2021年2月から5月に17カ国を対象に行った調査によれば、中国の好感度は世界平均が27%と低いままだ。

 中国は「愛される中国」への路線変更を打ち出しているが、現状が厳しいだけに日本の好感度の高さが気になるようだ。中国メディアの百家号は18日、「日本は中国よりも西洋諸国に受けが良い」と紹介する記事を掲載した。日本と中国の違いを分析している。

 記事はまず、中国の国際的イメージが良くないのは知っているが、納得がいかないと不満を示した。経済・軍事ともに強い中国が世界から愛されていないのはおかしな話で、「民主主義国は中国に対して偏見と強い不信感を持っている」と主張した。愛されていないのは、自分にではなく相手に問題があると言いたいようだ。

 それなら、なぜ日本の好感度は高いのだろうか。記事は主に米国を念頭に置きながら、日本は米国にとって都合がよく、言うことをよく聞く「忠犬」のようなので愛されていると論じた。軍事面もさることながら、特に政治と文化面の都合の良さは韓国以上で、日本は米国の言いなりになっていると主張している。

 そのため記事は、米国から好感を得たいなら、「米国にしっぽを振って盟友になる」か、「経済・軍事・文化などの全方向で米国よりも強くなる」かの二択しかないと主張した。しかし、中国が他国に「頭を下げることはあり得ないこと」で、「首を落とされ血を流しても絶対にひざまずくことはない」ため、日本の真似はできず、世界から愛されるには全面的に米国より強くなるほかはないと結論付けている。

 最後に、中国はそもそも西洋から認められる必要性も他人の歓心を買う必要もなく、ただ強さや実力を示せばそれで良いと結んだ。記事では好感度が低いのは相手に問題があると断定し、自分が変わるのではなく力で存在価値を認めさせようとしているようだ。しかしこの意識を変えなければ、いくら強くなっても好感度は上がらないのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)