位置追跡電子装置(電子足輪)を切断して逃走し、2日後に韓国警察に自首したG容疑者(56)が逃走前後に女性2人を殺害していたことが分かった。法務部保護観察所と警察はG容疑者が27日午後に電子足輪を切断してから38時間、追跡を試みたが発見できなかった。G容疑者が殺人を犯したことが判明したのは自首後のことで、電子足輪の管理と事後の対応に大きな問題点が明らかになった格好だ。

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 法務部とソウル松坡署によると、5月に天安刑務所を出所したG容疑者は27日午後5時31分、ソウル市松坡区新川洞の路上で電子足輪を切断した。捜査機関の追跡を避けて逃走したG容疑者は29午前7時55分、松坡署に自首した。G容疑者は電子足輪の切断前に1人、切断後に1人の計2人の女性を殺害したと自白した。被害女性のうち1人はG容疑者が警察まで運転してきた乗用車の中、もう1人は松坡区内のG容疑者宅で発見された。いずれも死亡していた。被害女性はG容疑者の知人だという。警察は殺害動機を調べている。

 G容疑者が電子足輪を切断後、ソウル・京畿地域の保護観察所10カ所と8つの警察署が位置把握を目指したが、自首してくるまで身柄を確保できなかった。警察はG容疑者が電子足輪を切断して逃走した27日、3回にわたり、G容疑者宅周辺を捜索し、住民への聞き取りも行ったが、G容疑者の自宅内を確認していなかったことが分かった。当時G容疑者は既に1人を殺害し、遺体を自宅に遺棄していた。性犯罪など前科14犯のG容疑者は特殊強制わいせつ罪で懲役刑を受け、5月に電子足輪を装着して出所した。警察は近くG容疑者の勾留状を請求する計画だ。

ユ・ジョンホン記者

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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 記事入力 : 2021/08/30 12:52
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