【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は9日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から1715人増え、累計38万3407人になったと発表した。市中感染が1698人、海外からの入国者の感染が17人。1日当たりの新規感染者数は2日連続で2000人を下回った。一方、重篤・重症患者は425人で、約2カ月半ぶりの高水準となった。

 新規感染者数は前日(1758人、訂正後)より43人少ないが、前週の同じ曜日(1589人)に比べると126人多い。週末の検査件数減少の影響がまだ残っているとみられるが、新型コロナウイルスの新たな防疫体制「段階的な日常生活の回復(ウィズコロナ)」移行から1週間が過ぎて今週後半くらいから、行動制限緩和の影響が徐々にあらわれる可能性もある。

 重篤・重症患者は前日から16人増え、425人となった。これは流行の「第4波」下の8月27日(427人)以来の多さ。近ごろの新規感染者をみると、60歳以上が占める割合が拡大している。冬が近づく中、重症患者も高齢者を中心に増える傾向にある。

 この日新たに確認された市中感染者1698人を地域別にみると、ソウル市が659人、京畿道が524人、仁川市が110人で、首都圏が計1293人と全体の76.1%を占めた。

 首都圏以外の地域では慶尚南道が76人、忠清南道が60人、慶尚北道が48人、釜山市が46人、大邱市が43人、大田市が24人、全羅南道と江原道がそれぞれ21人、済州道が20人、忠清北道が17人、光州市と全羅北道がそれぞれ11人、蔚山市が4人、世宗市が3人の計405人だった。

 一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは17人で、前日より10人少なかった。

 死者は前日から18人増えて計2998人となった。このところ1日に10人を超える死者が確認されている。韓国国内の平均致死率は0.78%。

 8日の検査件数は5万2040件で、ほかに臨時検査所での検査が10万5257件だった。


聯合ニュース 2021.11.09 10:58
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