>>1のつづき

資料のように、15%程度の加入者の割合だけでは日本のOTT業界でNetflixの代表性を論ずることができないと主張できる。だがしかし、ここには考慮しなければならない要素がさらにある。

Amazonプライムビデオは、グローバルオンラインショッピングプラットホーム『Amazon』アマゾン’の有料会員であるAmazonプライム会員に加入すれば自動で同時に加入される構造である。したがってAmazonプライムビデオ加入者のうち、OTTサービスを実際に利用している人の比重はOTT専用サービスであるNetflixに比べてかなり少ない。

それからそれから日本のメディア産業専門調査会社のGEMスタンダードの資料によれば、日本OTT市場で売上高基準のシェアはNetflixが19.5%で1位、Amazonプライムビデオが12.6%で2位であり、1位と2位の格差は6.9%Pで2019年の2.9%Pより大幅に開いた。プラットホームだけを比較すれば、NetflixはAmazonプライムビデオよりも市場影響力はさらに大きいプラットホームである。

(グラフ)
https://weekly.cnbnews.com/data/photos/20211147/art_140947_1637895732.jpg
▲ 昨年の年間の日本のAmazonプライムビデオの人気コンテンツ順位。映画部門2位の『寄生虫』とテレビ番組部門1位の『キングダム(キンドム)』が際立っている。

一方で日本国内のOTT利用者と明らかにしたあるネチズンによれば、AmazonプライムビデオはNetflixに比べてサービス内のコンテンツ数が少なく、年間オリジナルコンテンツの制作編集も大きな差がある。

さらにサービスされている日本のコンテンツは映画、番組、アニメーションなど様々と膨大な一方、韓国ドラマのラインナップは旧作品が中心で、その数もわずかである。Amazonプライムビデオのオリジナルコンテンツも日本の作品は何本か製作されたが、韓国のオリジナルコンテンツはない。

すなわち、日本のAmazonプライムビデオではハナから韓国ドラマがほとんどサービスされないため、人気ランキングに韓国作品があまり含まれないのも当然である。にもかかわらず、昨年日本のAmazonプライムビデオの年間譚キングTOP10で、ホン・ヂュンホ監督の『寄生虫』が映画部門2位に、Netflixシリーズの『キングダム(キンドム)』がテレビ番組部門3作品のうち、圧倒的な1位を占めた。

このようにAmazonプライムビデオとNetflixの加入者、およびリアルタイムランキングを単純に比較して、日本のNetflixの韓国コンテンツの人気に意味はないというのは、適切ではないようだ。

(おしまい☆)