中国外務省の汪文斌副報道局長は9日の記者会見で、米国とオーストラリアに続き、英国、カナダも来年の北京冬季五輪の外交ボイコットを表明したことについて「誤った行為に代償を払うことになるだろう」と警告した。

 中国がこれまで関係国に招待状を送ったことはないとの立場を繰り返し、「彼らが来ようと来まいと北京五輪は成功裏に開催される」と強調した。

 対応を明確にしていない日本に対しては、「中国は東京五輪の開催を全面的に支持した。今度は日本の基本的な信義を示す番だ」とけん制した。

 汪氏は、米豪のボイコット表明時に示していた「強烈な不満」という表現は9日の会見では使わず、多くの国連加盟国が五輪を支持していると主張した。国際社会を過度に刺激することを避け、ボイコットの動きがさらに広がるのを抑えたい意向とみられる。

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