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韓国の「Kコンテンツ」が人気を集める中、「Kフード」も世界的に脚光を浴びている。昨年の韓国農水産食品の輸出額は初めて100億ドル(約1兆1600億円)を超えた。

韓国農林畜産食品部(部は省に相当)と海洋水産部は、昨年の農水産食品の輸出額(暫定)が113億6000万ドル(約1兆3170億円)と集計されたと、5日明らかにした。これは前年比15.1%増加した規模で、農水産食品の輸出額が100億ドルを超えたのは初めてだ。

農林畜産食品の輸出額は前年比12.9%増加した85億4000万ドル(約9905億円)、水産食品の輸出額は22.4%増加した28億2000万ドル(約3270億円)を記録した。

農食品の輸出はキムチ、高麗人参のような健康食品と、ラーメン、ソース類のような家庭インスタント食品において大きく増加した。キムチの輸出額は1億5990万ドル(約185億円)で前年比10.7%増加し、高麗人参類の輸出額は2億6720万ドル(約310億円)で16.3%増加した。ラーメンとソース類の輸出額は6億7460万(約783億円)、3億6570万ドル(約424億円)で、それぞれ11.8%、14.7%増加した。

健康食に対する関心が高まったことでキムチと高麗人参の輸出が増加する一方、Kコンテンツの拡散と新型コロナウイルスによるインスタント食品の需要増加でラーメンやソース類などの輸出も増加したと分析される。

政府が生鮮農産物の輸出増大のためスター品目として育成したイチゴとブドウの輸出額も前年比20%以上急増した。昨年のイチゴの輸出額は6450万ドル(約75億円)、ブドウの輸出額は3870万ドル(約45億円)を記録した。イチゴは昨年、専用航空機まで導入して香港、シンガポールなどに輸出され、ブドウは中国で1房約12万ウォン(約1万1600円)もの高額で販売されるほど人気を集めている。

水産食品もまた、主な品目である海苔の輸出増加と、練り物、カキなどのさまざまな品目において輸出が増加した。

昨年の海苔の輸出額は6億9280万ドル(約804億円)で前年比15.4%増加した。水産食品の中で輸出額1位を占める海苔は輸出額を毎年更新している。Kコンテンツの人気に後押しされ、これまで海苔が輸出されていなかったポルトガル、ブータンなどにまで輸出市場が拡大したことに加え、海苔のフレークなど高付加価値製品の開発努力が重なった結果だ。

農林畜産食品部のクォン・ジェハン食品産業政策室長は、「ことしも成長の可能性が高い有望品目を持続的に育成し、オンライン・非対面の輸出支援政策と韓流マーケティングを体系的に推進すると同時に、新型コロナウイルスなど国ごとの条件に合わせて輸出戦略を細分化するなど、農食品の輸出成長が続くよう総力を尽くす」と話している。

WOWKorea 2022/01/05 13:51配信
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