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▲ 文在寅(ムン・ヂェイン)大統領夫妻が、各界の関係者15,000人に送ったソル(旧正月)のギフトのパッケージ。 (聯合ニュース)
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駐韓日本大使館が、文在寅(ムン・ヂェイン)大統領のソル(旧正月)ギフトのパッケージに『独島(トクド)』が描かれているとし、ギフトを返送して抗議したという。文大統領が去る18日に駐韓大使をはじめ、各界の関係者15,000人に送ったソルのギフトのパッケージには、島を背景に太陽が昇る様子が描かれていた。青瓦台(大統領府)が毎年ミョンジョル(名節=節句)を迎え、韓国を象徴するイメージを盛り込んだパッケージに各地域の特産物を入れて送る公的なギフトである。日本を特別に狙って作った訳ではなく、独島を強調した表示はしていない。だがしかし、日本大使館は日本のメディアにこの件を公開して、「(独島は)日本の固有の領土で、(ギフトを)到底受け入れられない」と主張した。

韓国が実効支配する明確な領土である独島のイメージを使うのは当然なことなのに、日本大使館が過剰な言い掛かりをつけるだけでなく、これを日本の『独島領有権』の主張に利用する姿を見せたのは非常に遺憾だ。韓日関係の改善をより一層困難にする挑発的な行為であるといえる。これについて、青瓦台が真っ向から対抗していないのは、独島を紛争地域化しようとする日本の意図に巻き込まれず、これ以上の韓日関係の悪化に繋がらないようにする適切な対応であると見られる。

韓半島(朝鮮半島)と東アジアをはじめ、全世界の各所で新年早々から緊張が高まって国際秩序が急激に揺らいでいる今、韓日両国は関係を改善して協力するために最善を尽くすべきだ。だがしかし、現実で韓日関係は修交以来最悪の状況から抜け出せず、悪材料が重なり続けている。長期にわたり韓日首脳会談も行われていない。日本は日帝強占期の強制動員の賠償、日本軍 “慰安婦” 問題などと関連する被害者に対する謝罪と賠償を拒否し、韓国を『約束を守らない国』と非難して、解決策に対する議論を事実上拒否してきた。韓国に対する輸出規制も解かず、教科書への記述と政治家の発言を通じて独島領有権の主張を強化している。今回のギフトの波紋もこの延長線上にある。

日本は最も敏感な領土問題でこのような態度を固執するのであれば、韓日関係は悪循環から脱することができず、このような状況は日本にとっても大きな損失という点を肝に銘じてほしい。韓国もこれまで、一部の政治家が(韓国)国内の政治的利益のために、過度に反日感情を利用していないのかを振り返るべきである。両国が冷静かつ真剣な対話を通じて、関係改善の糸口を作っていく課題をこれ以上先送りにしてはいけない。

ソース:ハンギョレ(韓国語)
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/1028449.html