★「第二次世界大戦中に命を落とした約600万人のユダヤ人と、ナチス・ドイツの強制収容所に閉じ込められ、生還することのなかったユダヤ人、
ポーランド人、ロマの人々。1942年の春に始まったアウシュヴィッツ・ビルケナウ絶滅強制収容所が解放されて77年を迎えます」とポーランド広報文化センターは伝える。

20日、国連総会はホロコーストを否定・歪曲を非難する決議を193カ国の賛成で決議したが、
この決議実現を主導したのは加害国であるドイツ。被害者であるイスラエルに声をかけ共同で提案した。

★1月27日はアウシュヴィッツ強制収容所がソ連軍によって解放された日で、国連は21日から27日までを
ホロコースト犠牲者を想起する国際デーとしてホロコーストの歴史と遺産に焦点を当てこの悲劇を忘れることなく、
負の歴史を繰り返さぬよう、共に考え平和を構築することを考える日としている。

国連やドイツが危惧する背景には米国をはじめ世界各国で「ホロコーストはなかった」とか「陰謀論」が繰り広げられ、
歴史を無視し、人権を軽視し差別を助長する動きが拡大しているからだ。

★日本政府は1度は見送った佐渡金山遺跡のユネスコ世界記憶遺産登録申請を閣議決定する。韓国の反発は必至だ。
その後両国で登録を巡り平行線になるのは明らかだが、ドイツとイスラエルのように共同で乗り越えることはできないものだろうか。

日中、日韓関係が進まないのはいずれも歴史認識の相違が拡大してのことばかりだ。
一時は共通の歴史研究などの議論も進んだが、加害者と被害者の理屈がそもそもかみ合わない。

ドイツとイスラエル、そして国連は戦後80年を迎える前に大きく前進したが、東アジアでは無理な相談だろうか。
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202201290000061.html#:~:text=%E4%BD%90%E6%B8%A1%E9%87%91%E5%B1%B1