韓国外務省は3日、鄭義溶(チョン・ウィヨン)外相が林芳正外相との電話会談で、「韓国人強制労働の痛ましい歴史」に日本政府が目を背けたまま、「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録の推進を決めたとして、「深い失望と抗議の意」を表明したと明らかにした。

鄭氏は、2015年に遺産登録された長崎市の端島炭坑(通称・軍艦島)を含む「明治日本の産業革命遺産」についても、「強制労働」を説明する措置が履行されていないと主張。「むしろ日本が表明してきた謝罪と反省の精神に逆行する動きを見せている」と非難した。

韓国外務省は、鄭氏がいわゆる徴用工や慰安婦問題をめぐって「被害者らが受け入れられる解決策を模索するため、日本側のより積極的な姿勢」を求めたとも説明した。協議停滞の責任を日本に転嫁した形だ。

一方、両外相は北朝鮮による中距離弾道ミサイル発射に遺憾の意を表し、日米韓の連携を確認したという。林氏と鄭氏は昨年12月、英国での先進7カ国(G7)外相会合の夕食会で立ち話をしたことがあるが、電話会談は昨年11月の林氏の就任後初めて。(ソウル 桜井紀雄)

産経ニュース 2022/2/3 17:25
https://www.sankei.com/article/20220203-4R4A4TISARKQFNY5CFWWF6QVFU/

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