【写真】習近平主席が招待して開いた最高級外賓宴会場
https://japanese.joins.com/JArticle/287507


5日、中国の習近平国家主席が北京冬季オリンピック(五輪)に出席した最高級外賓を招いて宴会を開いた。宴会場の様子を撮影した写真が公開された後、「皇帝に対する習近平の夢が込められている」「中華主義がそのまま反映されている」という解釈も出ている。台湾メディアは7日、「習近平が皇帝式(emperor−style)の宴会を開いた」と伝えた。どのような理由があるのだろうか。

公開された写真を見ると、宴会場の中央にはひときわ目を引く長方形の形をした壮大な食卓が配置されている。食卓の上の青色の水は龍を模している。その周辺には北京オリンピック(五輪)をテーマにした花壇が配置されていて、スキージャンプ台やリュージュ競技場などを模した展示物も見える。

啓明(ケミョン)大学人文国際大学のイ・ジヨン教授は中央日報に対して「龍は皇帝を象徴しているが、この龍(青色の水)が食卓の中央を流れている。これは中国が全世界を一つにするということを意味する」と説明した。

このような食卓を間に置いて習近平主席と彭麗媛夫人ら中国側の人々は並んで座り、多くの外賓は向い側に座っている。この席にはエジプトのシシ大統領、パキスタンのイムラン・カーン首相、モンゴルのオヨーンエルデネ首相、アントニオ・グテレス国連事務総長、トーマス・バッハ国際オリンピック委員会(IOC)会長ら外賓20人余りが出席した。韓国からは朴炳錫(パク・ビョンソク)国会議長が出席した。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はこの宴会には来なかった。

このように海外の最高級要人を習主席の反対側に座らせたことを巡り、一部では「唐時代の周辺国の朝貢行列を意味した万邦来朝を実現したもの」という解釈がある。

習主席は昨年11月、共産党の第3の歴史決議採択を通じて毛沢東とトウ小平に並ぶ中国3大指導者の一人になったという評価だ。当時英日刊紙「タイムズ」など外信は「あと習近平に残っているのは皇帝戴冠式だけ」という言葉で、習主席の指導者としての確固たる立場を伝えた。

イ・ジヨン教授は「今回の宴会場は外賓を考慮したというよりは対内外的に習近平の威勢と五輪の成果を知らせる宣伝に重点を置いたと見られる」とし「習主席夫婦と反対側の席の位置は最高級外賓には侮辱感を与える可能性もある構図」と説明した。

今回とは違い、2008年北京夏季五輪当時、外賓は9つの円卓に分けて座り、各食卓には中国側の高位要人が一名ずつ同席した。

当時副主席だった習近平も出席していた。

1989年天安門民主化デモを導いた王丹氏はフェイスブックに今回の北京冬季五輪宴会場の写真を掲載して批判した。王氏は「(習近平は)まだ帝王の席に上ってはいないが、帝王の夢をすでに実現している」と書いた。続いて「片方では人民に質素な暮らしをするように言いながら、もう片方では人民の膏血を絞る中国共産党の本性を見せている」と指摘した。

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