台湾当局が韓国メーカー・三養(サムヤン)が販売するインスタン製品について廃棄処分の決定を下した。
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25日、台湾食品医薬品安全処(FDA)によると、食品を対象とした残留農薬テストを実施した結果、三養食品の「カレーブルダック炒め麺」から酸化エチレン(Ethylene Oxide)0.368ppmが検出されたと発表した。

酸化エチレンは殺虫剤、殺菌剤などを作る薬剤である。皮膚刺激や遺伝的欠陥を引き起こしたり、がんを発生させたりする危険がある有害性を持っている。
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台湾FDAは、食品安全衛生管理法第15条に明示された残留農薬許容基準に関する規定に適合しないとした。これに有害物質が検出された1400㎏分の「カレーブルダック炒め麺」について、返送または破棄する措置を取った。

「カレーブルダック炒め麺」は、三養食品が2016年12月に海外輸出専用に開発した製品だ。
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複数の韓国メディアによると、三養食品側は、韓国の公認検査機関における検査ではFDAが指摘した有害物質は検知されなかったとしつつ、台湾にすでに輸出された同製品250ボックスについては廃棄する予定だと明らかにしている。

京畿新聞は25日、台湾当局の検査方法が韓国と異なることを指摘。酸化エチレンと2-クロロエタノールを個別に検査する韓国と異なり、台湾では両物質を合わせた数値を検出の基準としていることを伝えた。
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韓国のインスタントラーメンをめぐっては、昨年から欧州各国において、有害物質の基準超過によりリコールされた事例が相次いだ。これについては、欧州連合の食品衛生基準が韓国のそれよりも厳格に運用されていることが理由として挙げられている。

※以下の参考記事は省略

Korea Economics 2022年5月25日
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