販売台数世界4位の韓国自動車メーカーグループ「ヒョンデ(現代)」が今春から日本に再進出した。韓国車にとって難攻不落の日本市場を何とか攻略したいと、12年ぶりに電気自動車で勝負に出た。外車のシェアが10%足らずの日本市場でどれだけ売れるか、再挑戦が注目される…。

などと、在韓日本人ビジネスマンとの間で韓国の車事情が話題になった際、「そういえば韓国では依然、軽乗用車が少ないねえ」となった。韓国の軽四輪は30年前、当時の大宇自動車が日本の「スズキ」の「アルト」をモデルに売り出した「ティコ」が草分けだったが10年で生産中止。韓国人はこの「ティコ」の名前が出ると今でも嘲笑に似た笑いを浮かべる。小さくてバカにされ運転して肩身が狭かったからだ。その後、いくつかの軽車種が生産、販売されているがまったく目立たない。

話題の続きに出たのが「実は韓国人にとって重要なのは車の乗り心地ではなく〝降り心地〟である」という話。これを受けて日本車販売会社の支店長が「実際に〝下車感〟という言葉がある」と紹介してくれた。


つまり車は降りるときの周囲の視線が重要で、小さな車だと「下車感がよくない」となって売れないというわけだ。韓国車「ヒョンデ」は日本では何感で売るのだろうか。(黒田勝弘)

産経新聞 2022/5/28 07:00  黒田 勝弘
https://www.sankei.com/article/20220528-RUJYCUASFVJNJBJXMX5MUYMGW4/