2022年06月08日 | メディア

北朝鮮は5日午前9時8分ごろから9時43分ごろにかけて、平壌の順安(スナン)と平安南道(ピョンアンナムド)の价川(ケチョン)、平安北道(ピョンアンブクト)の東倉(トンチャン)、咸鏡南道(ハムギョンブクト)の咸興(ハムン)から短距離弾道ミサイル計8発を発射した。

しかし国営の朝鮮中央通信など北朝鮮メディアは7日になっても、前々日のミサイル発射を報じていない。同国は5月4日以降、5回続けて発射を公開しておらず、情報戦略に変化が生じた可能性がある。

北朝鮮は近年、基本的に、ミサイル発射の翌日に記事や写真を公開してきた。

しかし、かつては兵器開発について徹底した秘密主義を取り、ミサイル発射の事実さえ積極的に公開してこなかった。発射データや写真が迅速に公開されるようになったのは、金正恩総書記が最高指導者となって以降だ。

ウクライナに侵攻したロシア軍の劣勢に精神的ショックでも受けたのか、あるいは中国に対する米国と同盟国の包囲網強化など軍事情勢の変化に緊張を強めているのか、金正恩総書記の情報戦略が「内向き」になり、秘密主義に回帰した可能性もある。

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