野党・共に民主党の姜炳遠(カン・ビョンウォン)議員は日本の安倍晋三元首相が選挙応援演説中にテロリストの銃撃により死亡した事件に関連して、「故人のご冥福を祈る」としながらも、「韓日両国の確執助長と歴史否定を政治的な滋養分とした」と批判した。

姜炳遠議員は8日、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「フェイスブック」を通じて、「故人のご冥福を祈る。ご遺族と日本国民にも深いお悔やみと哀悼の言葉を伝える」としながらも、「韓日両国の確執助長と歴史否定を政治的な滋養分と見なしていた安倍元首相の主張と行動に同意することはできない。歴史的評価が下されるだろう」と述べた。

その上で、「しかし、どんな場合でも政治的テロ、そして民主主義の基盤を破壊し、脅かす物理的攻撃はいけない」「これが人類文明の常識であり、全世界が共有する民主主義の価値だ。民主主義のために祈る」と述べた。

共に民主党は2020年にサムスングループの李健煕(イ・ゴンヒ)会長が死去した時も追悼文で「政経癒着」などと言及して物議を醸している。

当時、同党の代表だった李洛淵(イ・ナギョン)氏はフェイスブックで、「革新のリーダーシップで変化をもたらした」と李健煕会長の功績をたたえながらも、「不透明な支配構造、脱税、政経癒着といった陰も残した」と述べた。

同グループの製薬会社・サムスンバイオロジクスの会計処理問題について批判的な声を上げてきたイ・ハンサン高麗大学経営学部教授も当時、「追悼の辞で政経癒着などに言及して戒めようとするのは失礼かつ非道だ」と指摘した。


2022/07/09 10:38/朝鮮日報
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