10月からガス料金値上げ 世帯当たり月約550円の負担増=韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国産業通商資源部は30日、民間用(住宅用・一般用)の都市ガス料金を10月1日からMJ(メガジュール)当たり2.7ウォン(約0.3円)引き上げると発表した。ソウル市では1世帯当たりのガス料金が月平均で5400ウォン(約550円)上がる。

MJ当たりの引き上げ率は住宅用が15.9%、飲食店や美容院、宿泊施設に適用する一般用(営業用1)は16.4%、浴場やごみ焼却場に適用する一般用(営業用2)は17.4%となっている。

都市ガスの料金は原料となる液化天然ガス(LNG)の輸入単価にあたる原料費と、卸・小売供給費で構成されている。産業通商資源部は、LNG輸入単価の上昇に比してガス料金は小幅な値上げにとどまっており、昨年下半期から未収金が急増しているとし、最小限の水準でガス料金を引き上げると説明した。

未収金とは韓国ガス公社の天然ガス輸入代金のうち料金で回収されていない金額のことで、今年4~6月期時点の未収金は5兆1000億ウォンに上る。同部は、未収金が増えすぎると冬季の天然ガス購入費用を賄うのが難しくなり、需給が逼迫(ひっぱく)しかねないため値上げはやむを得ないとして理解を求めている。

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