韓国の輸出額が1~10日、前年同月対比20%以上減った。今年に入って貿易不均衡が続く中、輸出まで減少傾向に転じ、累積貿易赤字は300億ドルを超えた。

11日、韓国関税庁によると、1~10日の輸出額(通関基準暫定値)は117億9700万ドルで、昨年同期(147億8100万ドル)より20.2%減少した。操業日数(5日)を考慮した1日平均輸出額は23億6000万ドルだ。前年同期(操業日数5.5日)の1日平均輸出額である26億9000万ドルと比べると、12.2%減少した。1~10日の輸出額を基準とすると、2年前の2020年10月(-28.8%)以降の輸出額の減少幅が最も大きかった。当時は、新型コロナウイルスが世界的に拡散し「輸出絶壁」現象が発生した。

半導体(-20.6%)、石油製品(-21.3%)、鉄鋼製品(-36.1%)、無線通信機器(-21.0%)など10大輸出品目のうち8品目の輸出額が前年同期比減少した。乗用車(5.4%)と船舶(76.4%)などだけ増加した。国別に見ると、10大国家のうち欧州連合(11.1%)以外の輸出額が全て減少した。中国(-23.4%)、米国(-21.4%)、ベトナム(-11.9%)、日本(-35.5%)などに対する輸出がいずれも不振だった。

同期間の輸入額は156億2200万ドルで、前年同期比11.3%減少した。原油(7.6%)や無線通信機器(39.1%)などの輸入は増えたが、ガス(-16.1%)や石油製品(-14.3%)などの輸入が減少した結果だ。

貿易収支は、38億2500万ドルの赤字を記録した。4月から赤字が続いている。今月赤字を出したら7か月連続だ。7か月連続赤字が現実化すれば、1995年1月~1997年5月以後約25年ぶりの記録になる。 今年の累積赤字規模は327億1400万ドルだ。年間基準で歴代最大の1996年(206億2400万ドル)より大きい。グローバル金融危機当時の08年(132億6700万ドルの赤字)以来初めて、今年は年間赤字を出すだろうという見方が支配的だ。

中国との貿易収支は、1か月ぶりに赤字に転じる様子だ。1~10日基準で4億5900万ドルの赤字だ。対中貿易収支は5~8月に4か月連続赤字を記録した後、先月黒字転換した。米国、欧州連合、日本など主要相手国との貿易でも全て赤字を出した。

輸出が増加傾向に転じなければ、今後も赤字基調が続くだろうという見通しが出ている。ここ数か月間、国際原油価格が下落傾向を続け、それさえも貿易赤字規模が減ったが、5日、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの協議体であるOPEC+が一日200万バレルの原油減産を決め、再び原油価格が跳ね上がる可能性があるためだ。

記者 ト·ビョンウク dodo@hankyung.com
10/11(火) 20:42配信
韓国経済新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/a453815bd92f337db0a40f5e5e6a9c2c5ca96d61