専門家らが体感する来月の製造業景気が2年半ぶりの最悪水準になるだろうという見通しが出てきた。

産業研究院は23日、産業景気の専門家サーベイ指数(PSI)を発表した。7~14日に主要業種別専門家168人に国内製造業の状況を全般的に尋ねた結果だ。PSIの範囲は0~200で、前月比で変化がないことを示す100を基準とし、0に近いほど前月比で悪化するという意見が多いという意味だ。韓国の製造業は今月も揺れ続ける様相を見せた。10月の業況現況PSIは80を記録し6カ月連続で100を下回った。内需が86、輸出が85で9月と同じく良くなかった。在庫は113で2020年10月以降最も高くなり、投資は82で2020年6月以降も最も低くなった。

来月に製造業界が直面する状況はこれよりはるかに暗い可能性が大きい。11月の業況見通しPSIが70にとどまって否定的な懸念が一層拡大する様相だ。この数値は2020年5月から2年6カ月ぶりに最も低い水準だ。10月の見通し91と比較すると1カ月間でPSIは急落した。内需が82、輸出が82と見通しが2カ月連続で下落する中で、生産と投資、採算性なども100を下回り暗雲が立ち込めている。

機械が76、素材が70、ICTが62などすべての部門の業況見通しが100を大きく下回った。細部業種別でも半導体、自動車、造船、鉄鋼など全分野で否定的に見る意見が多かった。特に半導体PSIは1カ月で26から13まで落ち込んだ。1カ月前には肯定的な見通しが多かった携帯電話、自動車、鉄鋼、バイオヘルスなども否定的評価中心に転換された。

産業研究院によると、半導体は「景気低迷、需要不振にともなう価格下落傾向が持続し業界の在庫負担も大きくなるだろう」「景気回復見通しが不透明で来年上半期に需要が増加するだろう」という専門家の評価が多かった。ディスプレーは「当分需要反騰は難しい」、自動車は「インフレ、サプライチェーン問題などにともなう消費萎縮持続」のような分析がそれぞれ出された。

韓国経済を支えた輸出戦線もやはり最近急激に揺らいでいる。高止まりが続いていた輸出増加率は6~9月には1桁にとどまり、今月1~20日にはマイナス5.5%に落ち込んだ。為替不安、金利引き上げのような悪材料があふれて内需市場も懸念まじりの声が大きくなっている。

10/24(月) 9:14配信
中央日報日本語版
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