教育評論家の尾木直樹氏(75)が2日、ブログを更新。先月29日に韓国・ソウル市の梨泰院で起こった雑踏事故に言及し、現在ネット上で拡散されている「犯人探し」の危険性を指摘した。

 日本人女性2人を含め156人が死亡した今回のハロウィーン直前の大惨事について尾木氏は「特別な集団心理で膨れ上がった13万人もが 僅か1m四方に15、16人も密集すれば 立ったままの圧死者が出ることは 既に予見されていることだといいます」とした上で「SNSでの犯人探しが始まっているとかーー」という点を問題視した。

 警備上の問題点が最大の原因とされているが、SNS上では「有名人がいて騒ぎになった」「ウサギ耳の男が『押せ』といった」などと情報が飛びかい“魔女狩り”の様相を呈している。

 こうした事態に尾木氏は「最初の押すことを指示した?人物の特定など非科学的な作業は直ぐにやめて 惨事の総合的な分析を政府レベルでリードすべきではないでしょうか 群衆心理で犯人探しなど新たな悲劇をうむ前近代的感覚です」などと危機感を示した。

東スポWeb

https://news.yahoo.co.jp/articles/ecb343094de3767959456c68cb81abb717496c4b