https://i.imgur.com/xYutyms.jpg
雑踏事故の現場近くの焼香所に置かれた花と手紙。「友よ 天国にもう着いた?」と書かれていた=2022年11月12日、韓国・ソウル、清水大輔撮影

 雑踏事故で日本人2人を含む150人以上が亡くなったソウルの繁華街・梨泰院(イテウォン)の現場近くにあった焼香所が12日、閉鎖されることになった。犠牲者を悼む人の姿が絶えず、当初の予定を1週間延長していた。

 焼香所などは10月29日の事故後、全国に70カ所ほど設けられ、韓国政府による「哀悼期間」が終わった11月5日に多くが閉鎖された。現場近くに残された最後の1カ所では、献花台の足元にたくさんのお菓子や飲料水、お酒とともに手紙も置かれ、「いとしい友よ もう天国に着いたの?」などと書かれていた。

 閉鎖の日となった12日、ソウル近郊の水原(スウォン)市から来た男性(53)は、事故で犠牲になった多くの若い世代の人たちのことを、自身の親族の一人の姿に重ねて静かに頭を下げた。「本当に安全な文化をつくらないと、亡くなった人たちが浮かばれない」と話した。(ソウル=清水大輔)

11/12(土) 20:35配信
朝日新聞デジタル
https://news.yahoo.co.jp/articles/a88bf21c0983c286a966bcd05a5b504a96d74275