岸田首相は、13日、カンボジアのプノンペンで開催された東アジアサミット(首脳会議)で、中国について、「日本の主権を侵害する活動が継続・強化されている」と名指しで批判した。

会議には、中国の李克強首相も出席していた。

東アジアサミットには、ASEAN(東南アジア諸国連合)や日本、アメリカ、ロシア、中国、韓国の首脳らが出席している。

この中で岸田首相は、「東シナ海では、中国による日本の主権を侵害する活動が継続・強化されている。南シナ海でも、軍事化や威圧的な活動が、地域の緊張を高める行為が依然続いている」と指摘した。

また、「台湾海峡の平和と安定も、地域の安全保障に直結する重要な問題だ」と強調した。

さらに、岸田首相は、香港情勢や新疆ウイグル自治区の人権状況に対する深刻な懸念を示した他、地域での経済的威圧に強い反対を表明するなど、中国を強くけん制した。

北朝鮮については、「先月来、日本上空を通過するものも含め、極めて高い頻度で弾道ミサイルを発射しており、国際社会に対する明白かつ深刻な挑戦だ」と非難した。

この他、ウクライナ情勢で、「ロシアによるウクライナ侵略は、国際法に違反する行為だ。ロシアの核兵器による威嚇は断じて受け入れられない」と強調した。

11/13(日) 18:06配信
FNNプライムオンライン
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