在韓日本大使館前の「陣取り合戦」

 現在、韓国の日本大使館前では「陣取り合戦」が激しく繰り広げられている。
 日本大使館前の慰安婦像といえば、2011年12月14日に「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)」によって、韓国ソウル市内の在韓国日本大使館前の路上に元慰安婦を象徴するいわゆる「慰安婦像」が不法に設置されたのが始まりだ。
 それ以降、続く水曜集会は時間が経つにつれて「聖域」となり、誰も意を唱えることのできない日韓問題の“核”のひとつとなってきた。
 その後、水曜会主催の市民団体、挺対協は正義連(日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯)と名を変え現在も水曜集会は続けられている。
 そのため、これまで聖域とされていた慰安婦像前で、今年9月11日午後10時頃から約4時間に及ぶ保守派と正義連の諍いが勃発したことは驚きをもって受け止められる事態であった。
「在日3世」の一言

 2020年6月24日以降の日本大使館前の慰安婦像周りの陣取りは保守派が抑えており、現在、慰安婦像を囲んでいる学生連(正義連の下部組織)は“不法”に陣取っている形になる。
 ただここに法の抜け穴があり学生連は当初、数名で不法的に陣取っていたことを指摘されると一人で居座るデモを行った。
 韓国では一人デモは警察への申請も必要なく「個人の自由の権利」の範疇でできるデモとされている。
 一時期、日本でも話題になった「ユニクロ前の一人不買デモ」も同じパターンである。
 現在、慰安婦像の真横で一人用の小屋の様な、雨、風が凌げる物を作り、学生連のメンバーが入れ替わりデモを行っていることに痺れを切らした保守派市民団体が起こした行動だったわけだ。
 今でこそ保守派団体が日本大使館前での慰安婦像を取り囲める様になったが、そのきっかけは保守派ネットニュース記者に疑問を投げかけた在日3世の一言だった。
イ・ウヨンさんの「すごい活動」

 2019年7月10日、韓国でショッキングな書籍が発刊された。それが日本でも有名な「反日種族主義」である。
 この本はイ・スンマン研究所所長の李栄薫(イ・ヨンフン)氏を初めとする金洛年(キム・ナクニョン)氏、金容三(キム・ヨンサン)氏、朱益鐘(チュ・イクチョン)氏、鄭安基(チョン・アンギ)氏、李宇衍(イ・ウヨン)氏の6名で著述した書籍である。
 日本の朝鮮統治時代に対する韓国人の通念を真っ向から否定している、韓国社会では到底認めようのない内容となっていた。
 そんな中から、真っ先に水曜集会の横で街頭に立ち一人デモを行ったのが李宇衍氏である。
 私は一人デモを行う李宇衍氏とは以前から面識があり、一人デモを行なってると聞き何度かその場に訪ねて行ったのが2019年11月末から12月初頭だったと覚えている

以下ソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/aeb3dd2a5e057c564a5403018ba0e25114776d44