【ソウル聯合ニュース】韓国政府系シンクタンクの国防技術振興研究所が9日に発刊した2022年版の「世界防衛産業市場年鑑」によると、防衛産業の市場規模に当たる世界の国防費支出は21年に2兆1130億ドル(約287兆円)と前年比7%増加した。国別では米国が8000億ドルで圧倒的な首位となり、中国が2930億ドル、インドが760億ドル、英国が680億ドル、ロシアが650億ドルと続いた。日本は540億ドルで9位、韓国は500億ドルで10位だった。韓国の順位は前年と同じ。

 また、17~21年の世界の兵器輸出市場で韓国はシェア2.8%で8位だった。米国が39.0%で1位となり、次いでロシア(19.0%)、フランス(11.0%)、中国(4.6%)、ドイツ(4.5%)、イタリア(3.1%)、英国(2.9%)の順。韓国の輸出額は今年大きく伸びており、これを反映すればシェアは大幅に上昇する見込みだ。

 兵器輸入市場のシェアはインドとサウジアラビアがそれぞれ11.0%で最も高く、エジプト(5.7%)、オーストラリア(5.4%)、中国(4.8%)、カタール(4.6%)、韓国(4.1%)と続いた。

 同研究所は、22年はロシアとウクライナの戦争により世界で国防費と兵器売買が拡大し、米中の覇権争いでブロック化が一層進んだと説明。韓国について、防衛産業分野の輸出に相次いで成功したことで世界の関心が一段と高まると見込んだ。

12/9(金) 16:30 聯合ニュース
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