2022年12月13日、中国メディアの観察者網は、韓国メディアが「イネは中国大陸から朝鮮半島を経由して日本に渡った」と紹介したことに、日本のネットユーザーが不満を抱いていると報じた。

記事は、韓国の農民日報が9日、韓国最古の稲作品種「高陽家瓦地種もみ」について紹介するとともに、その存在が韓国の水稲栽培の歴史を青銅器時代から新石器時代にまでさかのぼらせ、韓国に5000年の農耕史があることを示すほか、「中国→朝鮮半島→日本」という稲作伝来ルートの根拠となり、日本が主張する「中国→日本→朝鮮半島」説の信ぴょう性を失わせると説明したことを伝えた。

そして、この農民日報の報道が12日に日本のネット上で紹介されると、日本のネットユーザーたちの不興を買い、「朝鮮半島に伝わったものはインディカ種に近いもので、日本に伝わったものとは別物。中国→韓国→日本は成り立たない」「いつの話だよ。日本の水稲栽培は6000年ほど前から始まっている。こういう歴史修正主義的な歴史観を侵食汚染という」といった反論コメントが続々と書き込まれたと伝えた。

また、一部の日本ネット民は「情けない、恥ずかしい、惨め。何一つ尊敬できないみっともない国。誇れるものが何一つないから歴史や文化をでっち上げて盗む」「惨めな歴史と文化しかなく、自尊心を保つために次々とうそをつく、世界で最も哀れな国」といった過激な批判を展開し、「宇宙の起源は韓国だから」とちゃかすコメントも見られたと紹介している。

記事は、学術界において稲作が日本に伝わったルートについては今なお複数の見解があると指摘。「多くの日本ネットユーザーは、韓国メディアの朝鮮半島経由説をあざ笑っていたが、稲作農業が中国から朝鮮半島に伝わり、さらに日本列島に伝わったというのは学術界における主流な考え方の一つだ。その一方で、長江下流や南東の沿海地域の稲作が東シナ海を越えて日本列島に伝わったとする学者も多数存在する」と説明した。(翻訳・編集/川尻)

Record Korea 2022年12月14日(水) 21時0分
https://www.recordchina.co.jp/b906040-s39-c30-d0193.html