氷点下の寒さの中で生まれたばかりの赤ちゃんが捨てられているのが発見されました。赤ちゃんの泣き声に気付いた市民のおかげで、幸いなことに大事には至りませんでした。母親は外国人留学生だとのことです。

 パク・ゴヌ記者がお伝えします。

 (記者)

 顔を隠した女性が赤ちゃんを抱いてタクシーから降りてきました。

 飲食店の前をしばらくうろうろしていましたが、赤ちゃんを店の入り口に置いて立ち去ってしまいました。

 10分ほど後、泣き声を聞いた店主が赤ちゃんを発見しました。

 (キム・ビョンギュン/第一発見者)

 「もしかして翌日になって冷たくなった赤ちゃんを発見していたとしたら、いっそう挫折感が大きかったと思いますが、幸いにもすぐ発見できたので…」

 19日夜8時20分ごろ、全羅北道全州市内のある飲食店の前で起きた出来事です。

 生まれたばかりの赤ちゃんが捨てられた時、全州市内の気温は氷点下2度まで下がっていました。

 発見された時、生後5日しか経っていなかった赤ちゃんは厳しい寒さにもかかわらず、幸いなことに健康上の問題はありませんでした。

 警察の捜査の結果、赤ちゃんを捨てた女性は外国人留学生であることが分かりました。

 この留学生は数カ月前、自身がアルバイトをしていたこの飲食店の前に赤ちゃんを捨てたことが分かりました。

 この留学生は「赤ちゃんを育てるにはどうしたらいいか分からなかった」と警察で供述しました。

 (警察関係者)

 「犯行は認めましたが、ほかのことは全く話していません。ただ育てることができないからと…」

 警察はこの留学生を緊急逮捕し、赤ちゃんは病院での診察を終えた後、乳児保護施設に移すとのことです。

 テレビ朝鮮パク・ゴヌでした。

(2022年12月21日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)

朝鮮日報 2022/12/22 11:32
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