「韓国も日本と同じような強い覚悟で――」

 来春3月8日に開幕するワールドベースボールクラシック(WBC)。6年ぶりに実現する野球の祭典に向け、各国がメンバー構成を着々と進めるなかで、盤石の陣容を整えているのが、3大会ぶりの世界制覇を目指している日本代表だ。

 すでに大谷翔平(エンジェルス)、ダルビッシュ有(パドレス)、鈴木誠也(カブス)らが参加意思を表明した侍ジャパンは、今月25日に最終メンバー候補を選定。村上宗隆(ヤクルト)や山本由伸(オリックス)、佐々木朗希(ロッテ)などNPBの有望株に加え、母親が日本人であるラーズ・ヌートバー(カーディナルス)もピックアップされるなど強化は進んでいる印象だ。

「グローバルな形がこれからの野球の姿として必要」と語る栗山英樹監督のもと、国際舞台で勝てるナインを構成する日本。そんなサムライたちの存在を強く警戒するのが、東京ドームで行なわれる1次ラウンドで激突する韓国だ。

 韓国のニュースサイト『Dailian』は、「日本はオオタニ、ダルビッシュ、スズキを加えた最強軍団を構築している」と国内外のスターが集いつつある充実ぶりをレポート。一方で母国代表には、「神話を再びやってのけるためには、韓国も日本と同じような強い覚悟でドリームチームを結成しなければならない」と訴えた。

 もっとも、WBCに限れば、日本と韓国の戦績は4勝4敗の五分である。ゆえに同メディアも「日本の総合力は強大だが、過去の日韓戦は逆転の連続だった」と訴え、「国際大会での不振が指摘されていた韓国野球がWBCを通じて球界で存在感を増すためには、日本戦で勝利する必要がある」と強調。そして、2006年と2009年の大会で実現した日韓戦で波紋を広げたシーンをふまえつつ、次のようにレポートを結んでみせた。

「国内の野球ファンは、韓国が再びアメリカのマウンドに韓国国旗を立てる日を心待ちにしている。日韓戦での神話を再現するために克服すべき課題は、日本のような最強の戦力を構築することである。球界全体が一丸となってドリームチームを結成し、韓国野球を復活させることが求められる」

 いまだWBCでの優勝経験がない韓国はいかなる陣容でWBCに臨むのか。栗山ジャパンの脅威となりえるチームだけに、その顔ぶれに注目だ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/672f40162227bdf0e63a9c53ba29d551a0ef8759