黒煙を上げて炎上する高速道路。一体なぜこんなことになったのか?

韓国・京畿道・果川(キョンギド・カチョン)市第2京仁高速道路の防音トンネル区間で火災が発生、死者5名、重傷者3名、負傷者34名という惨事となった。YTNなど韓国メディアが報じた。

【動画】猛火に包まれた韓国の高速道路
https://youtu.be/vADMjNDpHdo

29日午後1時50分ごろ、第2京仁高速道路の北義王インターチェンジ付近の防音トンネル区間で火災が発生したという情報が消防へ伝えられた。

現場では廃棄物を回収するトラックがエンジンから出火、この火がトンネルの防音壁に燃え広がり、大規模な火災になったという。また現場では風が吹いており、火が対向車線の車両にも移り、最終的に45台の車が炎上したという。

消防当局は、隊員219人と消防車など94台を投入し、火災発生から2時間半後の午後4時12分ごろ、火災鎮圧を完了した。

目撃者たちの証言と提供された映像等によると、火災発生当時は遠くからでも見えるほど大きな炎が出ており、黒い煙が空を覆っていた。また火がトンネルに沿うように横に広がり、爆発音が聞こえたという証言も出ている。

現場のトンネルでは火は完全に消えたものの、焼け焦げた車の残骸が多数残され、火災の激しさを物語っている。

亡くなった5名の犠牲者は4台の車両から発見されたが、まだ正確な身元は確認できていないという。このほかに、顔にやけどを負うなど重症者が3人、34人が煙を吸い込むなどの負傷をして、うち13人が病院で治療を受けている。

景観を重視したアクリルの防音壁が延焼を拡大
高速道路が黒煙を上げて延焼するという、信じがたい光景が展開された今回の火災。韓国ギョンミン大学消防行政学科のイ・ヨンジェ教授は、過去にも防音壁による火災の拡大があったにもかかわらず、今回また同じような事故が起きたことについて対応策が不十分だったのではないかと指摘している。

「防音壁は必ず必要ですが、美観とか視界確保とかそういう部分だけに気を使いすぎたんじゃないかと思います。過去の事故が今回と同じようなアクリル系の防音壁でした。この素材の危険性が警告されたにもかかわらず、今回の現場を含めて後続措置が不十分だったのではないかという残念さがあります。

自動車から火災が発生したのは明らかです。ただ問題だったのは、上を覆っているのがプラスチック材質のアクリルだということです。アクリルは普通100度くらいになると、ぐつぐつしながらジェル状態になるじゃないですか。それが数百メートルずっとつながっていて、それがセンターラインを越えて反対車線の車の上にも滝のように落ちて、それで火がついたんです。

反対車線にいたドライバーは状況を判断しにくいです。果たして車を捨てて逃げた方がいいのか、それとも車を運転して出た方がいいのか。このような状況を一般の人が正確に判断することは難しいです。そのため抜け出すこともできず、簡単に言えば閉じ込められてしまったのです」(イ・ヨンジェ教授)

12/29(木) 21:09配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/ab745a0b720f62eb4453d49915d23e5b5d3bcd2e

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