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新年1発目は2022年から一気に人気が広がり、23年も引き続き注目されるであろう「ガチ中華」にスポットを当てる。そもそもガチ中華とは何ぞや。海を渡って日本に来た中国語圏の人たちが提供をしている料理のことを指す。これまで日本人が親しんできた街中の中華料理とはまったくの別物で、中国語圏の人たちが本場の味を再現している。まずは池袋で火がつき、高田馬場や新宿、上野や御徒町、西川口など中国人の多い地域に拡大していった。

●中国語圏の人が調理する「ガチ」な味
 ガチ中華事情に詳しいサイト「東京ディープチャイナ」によると、ガチ中華はカテゴリーが細分化されており、「ギラギラ系」をはじめ「海外トレンド上陸系」「中華フードコート」「中国外食チェーン」「元祖『ガチ中華』」「南洋中華」などに分かれ、知れば知るほどその中身も深い。
 中でもユニークな内装で注目を浴びているのが「ギラギラ系」で、その代表格が「撒椒小酒館(サンショウコサケカン)」だ。池袋店、上野店での成功を受け、22年2月28日、大久保に3店舗目をオープンさせた。場所はJR大久保駅近く、大久保通りと小滝橋通りの交差点付近に位置する。

中国のZ世代に人気の国潮デザイン
 店内は、まさに「ギラギラ系」。シルバーデコレーションされた柱にドラゴンのネオンサインがつるされ、中国語が大きく表記されたポップな巨大イラスト、無数の金の延べ棒や招き猫のモニュメントやオブジェなど、「レトロフューチャー」ともいえる近未来的で摩訶(まか)不思議な異空間が広がる。
 斬新な内装デザインは、中国在住の設計士と日本の施行会社が共同で造ったものだそうだ。このようなデザイン様式を「国潮(グオチャオ)」と呼ぶ。「国潮」は、「国風潮流」(中国風のトレンド)の略語で、中国伝統文化の要素と現代のトレンドを融合したスタイルのことを指す。現在、中国のZ世代を中心にブームとなっており、アパレルやコスメ、飲食品のデザイン、エンタメ・カルチャーに至るまで数多くの分野で取り入れられているそうだ。

●ヒリヒリする辛さがクセになる
 「撒椒小酒館」で一番人気なのは、?魚(カオユィ)と呼ばれる魚料理だ。四川(シセン)料理で淡水魚を使った火鍋の一つで、大きな四角い鍋で魚を、舌がヒリヒリするような唐辛子の辛さである麻辣(マーラー)スープで煮込んだもの。
 ?魚は数種類あるが、人気の高い「自家製黒豆豆腐のスパイシー風焼魚」(2980円、以下、価格は全て税抜き)を注文した。ナマズをはじめ、レンコン、ジャガイモ、えのき、玉ねぎ、大豆の揚げものに加え、パクチー、唐辛子、ちょうちん唐辛子などをたっぷり入れて煮込んでいる。かなりボリュームがあるので、他のメニューも頼むのであれば3~4人で注文したほうがいいだろう。レベルは「小辛」「中辛」「大辛」の3通りあるが、小辛でも後から辛さがガツンとくるので、辛い食べ物が苦手な人は要注意。辛さに強い人は、中辛や大辛に挑戦してみてほしい。
 2品目は、どんぶりご飯を選んだ。ガチ中華が苦手な人でもおいしく食べられるであろう、青唐辛子と牛肉の混ぜご飯の「小炒黄牛肉擂飯」(2人前で1380円)を注文。本来、米類は締めに持ってくるところだが、インパクトが強いナマズ料理後には、日本人の舌にも合う混ぜご飯で、お口直しをするのにちょうどいい。
 3品目は一般的な中華店ではなかなか食べられないガチ中華らしいメニューを、ということでザリガニ料理を。「ザリガニの黄金ニンニク煮込み」(2280円)。バターをベースにしたニンニクスープで煮込んでおり、玉ねぎやパクチーを加えている。スープがうまいと評判で、余ったスープに「中華麺」(380円)や「はるさめ」(480円)を入れて食べる中国人客も多い。スパイシー味のザリガニ料理もある。

 平成生まれの若者はザリガニと無縁の人が多いかもしれないが、私たち昭和世代は、小学生のときに近所の河原でザリガニ捕りが流行(はや)り、誰が一番大きいアメリカザリガニを捕れるか競い合ったものだ。しかし、食してはいなかった。ザリガニ捕りをしていた人は、食べることに対して抵抗があるかもしれない。
 店長の郭 鳳萍氏(以下、郭店長)に、大久保店が誕生した経緯やガチ中華について、話を聞いた。
以下ソースから

1/10(火) 13:55配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/de62fad1a7615046769b8e2ad89c38831211aa8f?page=2