【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)は13日に定例の金融通貨委員会を開き、政策金利を年3.25%から3.50%に引き上げた。5%台で高止まりする消費者物価上昇を抑制するため、史上最長の7会合連続利上げに踏み切った。
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金融通貨委員会を主宰する韓国銀行の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁(資料写真、写真共同取材団)=(聯合ニュース)

 韓国銀行は2021年8月に0.50%だった政策金利の引き上げを開始。22年は4月、5月、7月、8月、10月、11月と会合のたびに利上げを実施した。

 今年の初会合でも再び利上げを決めたのは、物価上昇に歯止めをかけるためだ。

 昨年12月の消費者物価指数は前年同月比5.0%上昇した。上昇率は同年7月(6.3%)をピークに鈍化傾向ながら、8カ月連続で5%台を記録した。今後1年の予想物価上昇率を示す期待インフレ率も、昨年12月の時点で3.8%と高水準となっている。

 米国との金利差も今回の利上げの要因に挙げられる。

 米連邦準備理事会(FRB)は先月0.50%利上げし、韓国との金利差は最大1.25%(米国4.25~4.50%、韓国3.25%)に拡大した。これは2000年10月(1.50%)以来の大きな開き。ドルのような基軸通貨でない韓国ウォンとしては、米国の金利を大きく下回る場合、海外投資家の資金引き揚げとウォン安進行が懸念される。

 この日の韓国銀行の利上げ決定で、米国との金利差はひとまず1.00%に縮んだ。

記事一覧 2023.01.13 10:57
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