「ネイバーウェブトゥーン、米3大漫画賞を席巻…マーベルが先に協力提案も」
1/18(水) 10:44配信 ハンギョレ新聞

 「2022年は、これまで出版漫画が主流だった米国の3大漫画賞でウェブトゥーンが認められた意味深い年だった」

 ウェブトゥーンエンターテインメント及びネイバーウェブトゥーンのキム・ジュング代表は12日(現地時間)、米国のサンフランシスコで記者懇談会を開き、「昨年はネイバーウェブトゥーンが韓国を越えてグローバル市場で作品性と大衆性はもちろん、産業的な面で認められた一年だった」とし、このように述べた。この日の懇談会は、ネイバーウェブトゥーンの米国進出の成果を共有するために設けられた。

 キム代表はネイバーウェブトゥーンの人気連載「ロア・オリンポス」が米国の3大漫画賞を席巻したことを例に挙げた。「漫画業界のオスカー賞といわれるメジャー3大漫画賞をウェブトゥーンが席巻した。デジタル漫画分野の候補作の半分以上である53%がネイバーウェブトゥーンの連載作品だった」。ネイバーウェブトゥーンが米国でのサービスを始めた2014年までは、米国のデジタル漫画は出版漫画をスキャンしてアップロードする水準にとどまっており、ウェブトゥーンという言葉も一般人には馴染みがなかったという。

 ネイバーウェブトゥーンは、ネイバーのウェブトゥーン事業部としてスタートし、米国では2014年に初めてサービスを開始した。ネイバーは、2016年にウェブトゥーンを将来性ある事業と見込んで米国現地にウェブトゥーンエンターテインメントを設立、2017年にウェブトゥーン事業部を分社してネイバーウェブトゥーンを設立した後、2020年8月にウェブトゥーンエンターテインメントの子会社に編入させた。最初から米ウェブトゥーン市場への進出を念頭に置き、現地法人を先に設立したのだ。

 キム代表は「米国に進出したばかりの頃は、400人にEメールを送っても1人も返信しなかったほど、米国ユーザーはウェブトゥーンに対して全く認知していない状況だった」と伝えた。アマチュア創作空間「CANVAS(キャンバス)」に参加する作家を招くために、直接作家たちに一人ずつ会ったという。CANVASは韓国で「挑戦漫画」という名で提供されているサービスで、アマチュア作家たちが正式に連載作品として採択されるためにウェブトゥーンを載せ、読者たちが評価するウェブ空間だ。

 キム代表は「約10年間の投資の末、今は英語圏の国の作家12万人がCANVASに作品を載せている。巨大な英語圏ウェブトゥーンの環境が構築されている」とし、「CANVASを通じて正式に連載を始めた教師、会計士、医師などが、安定した職業を辞めて専業作家として活動するほど、経済的な補償も与えられている」と話した。ネイバーウェブトゥーンの米国の月間活性利用者数(MAU)だけでも1500万人にのぼる。

 特にMZ世代の利用者が全体の80%を占める。既存の米国のエンターテインメント事業者が、MZ世代を獲得するためにネイバーウェブトゥーンに手を差し伸べたりもする。キム代表は「マーベルやDCコミックスなど世界的な企業が、私たちのユーザーである若い世代にアピールしたいといって先に協業を提案している」とし、「逆にマーベルと協力するということだけでも、ウェブトゥーンに関心がなかった30代男性らが流入する効果もあった」と説明した。以下略

https://news.yahoo.co.jp/articles/5096150d344b18e3591027e5ce04accc90922f4b