(ブルームバーグ): 半導体製造装置の主要サプライヤーを抱える日本とオランダは、バイデン米政権が主導する対中半導体輸出規制に近く加わる見通しだ。

事情に詳しい関係者によると、日本とオランダは1月末にも輸出規制で米国に同調し、最終決定する可能性がある。両国の首脳はバイデン大統領とホワイトハウスで今月それぞれ会談し、計画を協議していた。

オランダのルッテ首相は19日、世界経済フォーラム(WEF)年次総会が開かれているスイスのダボスで、「そこへ到達できると、かなり自信を持っている」とブルームバーグテレビジョンのインタビューに答えた。

米国は国内で製造された機械や装置の輸出を制限するだけでなく、米国民が中国の半導体製造会社で働くことも禁じているが、日本とオランダはそこまで踏み込まない公算が大きい。それでも3カ国が協調すれば、中国は先端半導体の製造に必要な装置を入手することが極めて難しくなる。

この報道後、上海を拠点とする上海兆言網絡科技の米国預託証券(ADR)は急落し、一時7%近く下げた。

ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)報道官はコメントを控えた。

原題:US Poised for Dutch, Japanese Help on China Chip Crackdown (1)(抜粋)

--取材協力:Debby Wu、Alberto Nardelli、Diederik Baazil.

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