体感温度がマイナス20度以下になるなど韓国全土で強い寒波の影響が続く中、電力需要の急増が予想されている。

 韓国電力取引所は25日、今週の予想最大電力(一日のうち電力の使用量が最大となる瞬間の電力需要)が93.5ギガワット(GW)と発表した。最大電力は先月14日の寒波襲来の際に90.128GWとこの冬初めて90GWを突破し、同月22日と23日に相次ぎ過去最高を更新した。

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【写真】凍り付いた漢江

 25日の電力需要は午前9時に86.8GWとこの日最高を記録し、午後3時には82.1GWとやや低下。しかし取引所は、この日が旧正月連休明けで工場などの稼働率が低かった割に電力需要が高かったとして、操業が完全に正常化する26日以降には電力需要がさらに高まるとの見通しを示している。

 取引所の予想通り今週の最大電力の数値が上がれば、過去2番目に高い水準となる。冬季の電力需要は主に暖房需要と工場操業がメインで、電力使用量の多い午前8-9時、午後4-5時に最大電力が発生する。

 今週の最低予備電力は10.6GW、供給予備率は11.3%と見通している。通常は予備電力が10GW、予備率が10%を下回ると非常状態と判断される。産業通商資源部(省に相当)と電力関連企業、韓国地域暖房公社などは2日連続の厳しい寒さに非常対応態勢を取り続けている。

ソン・ギヨン記者

チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版 記事入力 : 2023/01/25 19:20
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