ー前略ー
【過激すぎる抗議の様子】電車内の通路をふさぐ車椅子の列…警察と取っ組み合いも
https://www.dailyshincho.jp/article/2023/02060559/?photo=2

1月中旬、久しぶりにソウルを訪ねた日本人の知人が、こんな連絡をくれた。

「地下鉄4号線に乗って三角地(サムガクチ)駅で乗り換えようとすると、車椅子に乗った数人の人たちが、電車とホームの間に車椅子を入れてドアが閉まらないようにしてなにやら大声で叫んでいたんです。電車が発車できなくなって……あれはなんなんですか」

 ぴんときた。最近ソウルの地下鉄では全国障害者差別撤廃連帯、通称「全障連(チョンジャンヨン)」という団体が頻繁に行っている抗議活動だ。彼らはラッシュアワーにあたる午前8時から9時頃にかけて、ソウル市の地下鉄、とくに地下鉄4号線の駅に現れる。

 知人がいうように、その抗議活動によって電車の発車が30分から1時間遅れることもあり、その間、多くの乗客は電車内に閉じ込められたままだ。警察も事前に多数の警察官を配置し対応にあたっているものの、警察官や地下鉄職員が手を噛まれたり、電動車椅子で突進されて負傷したりするといった事故まで発生しているのだ。

 ソウル市民に迷惑をかけていることに対し、全障連は「申し訳ない」としているが、抗議行動はつづけている。

地下鉄に抗議のステッカーがぎっしりと…
 全障連は2007年に設立され、障害者の人権改善などを求め過激なデモを行ってきた。地下鉄の運行妨害を本格化させたのは2021年からだ。

 彼らはまず「障害者の地下鉄駅内での移動権を保障せよ」と主張。ソウル市のすべての地下鉄の駅にエレベーターを設置するよう要求した。これに対し、裁判所はソウル内の地下鉄駅のうちエレベーターのない19駅に、2024年までに設置するよう通達した。ところがその後も要求はエスカレート。2021年11月には、障害者福祉予算を6,224億ウォン(約659億5,460万円)まで増やすよう主張した。さらに昨年、尹錫悅(ユン・ソンニョル)大統領が当選すると、障害者施設予算807億ウォン(約85億5,163円)、福祉予算2兆9,000億ウォン(約3,073億円)を追加要求した。

 この要求を政府は受け入れなかった。すると、地下鉄の運行妨害を毎週のように行い、地下鉄駅の随所に予算増額を要求する内容のステッカーをぎっしりと貼った。現在、大統領執務室の最寄りである地下鉄4号線の三角地駅、若者がよく行く地下鉄4号線恵化(へファ)駅には、あちこちにステッカーが貼られている。運行妨害もこの2つの駅で起きることが多い。

ー中略ー

主導者の正体は
 全障連を主導しているのは、朴敬石(パク・ギョンソク)氏。人権活動家として知られているが、暴行と業務妨害などの容疑での28件の前科の持ち主でもある。かつて島根県で「竹島の日」制定条例案が浮上した際には、「日本の軍国主義復活糾弾、親日派清算、小泉首相退陣」を主張し、左翼・反日路線の政党で活動していた。ほかにも反米デモに参加したり、北朝鮮と中国に対する敵対禁止を主張したりするなどもしている。朴氏の配偶者は、左翼政党であり全障連の地下鉄駅デモを積極的に擁護する「正義党」の副代表だ。正義党は代表的な反日政党としても知られている。日本に対しては歴史問題を巡り強硬な態度を取っている。

 左翼寄りだった文在寅元氏が大統領だった時期の活動は控えめだったが、保守党が政権を握ったとたん、抗議行動が激しくなってきた。

 政府とソウル市も全障連との話し合いを通じて問題を解決しようとしているが、全障連の抗議行動は収まらず、経済副総理の自宅に侵入したりするなどの過激な行動も発生。交渉は進展していない。

全文はソースから

ノ・ミンハ(在韓ジャーナリスト)
2/6(月) 5:59配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/a9064b7a8071fb49ab2b6931cce45e402bc557b8